オーストラリア・ゴールドコーストにあるInforumという語学学校のJunさんから、毎月ニュースレターが届きます。
●Inforumについて
https://www.smileyflowers.net/aus_els/details.html?id=elc209
●Inforum紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=hQqGf5AXPdA&feature=youtu.be
毎月ニュースレター内の「ちょっと良い話」を楽しみにしているのですが、ちょっとどころか「とっても良い話」なんです。
特に今月の内容は、是非皆さんにお読みいただけたらと思いこちらでシェアさせていただきます^^!
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去年の4月ごろ、全6ヶ月間の予定で学校へ通っていたMiyokoが、学校開始より3ヶ月ほどした頃オフィスに訪ねてきた。英語を話したくて来たけれど、急に英語の必要性を感じなくなり、何の為に留学をしたのか分からなくなったから学校を辞めたい、との相談だった。ネイルアーティストの彼女は帰国後もまたネイルアーティストとして働く予定で、外国人がお客に居るわけでもなく、英語の必要性を感じられなくなった、との事だった。
英語は必要なのか? 答えが出せず、彼女の質問を1年ほど頭に残していた。
そんな中、今年の4月、またヨーロッパ出張の時がきた。1年かけて貯めたマイルで、ドバイからワルシャワまでビジネスクラスへアップグレードしてもらった。ワルシャワまで6時間、この時間どれだけぐっすり寝れるかで、これからの時差ぼけ度合いが決まる。前回フランスで、ディナーの途中に居眠りをしてしまったので、今回は機中でしっかり寝むり、気をつけたいところだ。
30席ほどあるビジネスクラスは私を含め乗客は6名のみ。がら空き。早朝3時の出発便だったため、二席一組が三つで一列となっている客室は、乗客が人と話さずに寝れるよう、一列に一人程度の配席がされていた、、、、のに!何故か!私はある男性の横に配席された。
隣に誰も居ない席に移ろうと、着席時に注がれたシャンペンのグラスを持ち立ち上がった時、隣の男性から “Safe and fun trip” と乾杯を求められ、グラスがカチンとなった時、私の席移動=睡眠の機会は、一期一会の機会と入れ替わってしまった。
ピエトロと名乗るその男性は、3000人以上の社員を持つポーランドのリサイクル会社の法律部部長。最近インドネシア国の契約を取ることに成功し、細かい契約書のことでジャカルタへ出張へ出ていたらしい。現在趣味でパイロットの免許取得にむけ勉強中。免許の種類から、ファイバーグラスの飛行機を現在ポーランドが開発中で、これから世界中がその飛行機をつかうだろう、と熱く語ってくれた。ワルシャワへ到着する頃には、地上で彼の到着を待つ奥様へも連絡が行き、ディナーへ、とお宅にまで招かれた。すでに夕食の予約があったのでお断りし、名詞の交換をし別れたが、とても素敵な出会いだった。
その後も出張中、今は友人となった各国のエージェントさん達と、有意義な時間をすごしてきた。
チェコのエージェントの社長さん、フェアー開始前の大切な時間に、どうしても見せたいから、と朝早くつれていってくれた建設中の新居。泳げる期間は2ヶ月なのに、オーストラリアの家に影響され、プール付きだそうだ。
イタリアでは、「僕の中のパスタ世界NO.1! 絶対つれてきたかった」、という街角の手作りパスタやさんで、私の中でのNO.1となったパスタを味わった。パリではマリーが、「これがパリジャンがすることよ!」、と、金曜の5時、セーヌ川のほとりに座り込んで、プラスチックのグラスで高級シャンペンを飲んだ。ほろ酔気分で、通り過ぎる観光バスをみながらふと思った。
これって、私の英語という術がなかったら、できなかった体験なのでは無いかと。世界の共通語、コミュニケーションの一手段としての英語がもたらす可能性の膨大さを感じ、突然会話をやめ黙り込んでしまった。
酔ったの?とマリーが笑う。一言一言、自分の口が発する英語の大切さを感じながら答えた。”You know, Marie, this is a great moment, isn’t it?” その後マリーの旦那様フィリップも加わり、英語の可能性の大さとワインの量は、夜が更けるほど増していった。
英語を学びに来る生徒の目的はそれぞれだが、生徒の多くは就職、より良い仕事の為、移民するため、進学のため、など立派な目標がある。だから、私やMiyokoのように、英語を話せるようになりたくてきた、という目標では、周りの真面目な目標に比べ小さな気がして、申し訳ないような気になる事もある。でも、それでよいのだと思った。
Miyokoは私のオフィスを訪ねた後、ウルルへ一人旅に出かけた。私がヨーロッパで感じたようなことを、赤い土の上で感じ、その後学校へ戻りMaster Classまで進み、チェコ人の彼氏まででき、英語の力を感じながら無事に卒業をした。
英語は必要か、といわれれば私の中の答えはNoだ。
英語は必要ではない。でも、英語の修得は、世界の人と話せる術を学ぶことだ。その術は、これから多くの出会いを生み、その出会いは価値のつけることの出来ない財産となるだろう。だから、必要は無いけれど、なるべく多くの人にマスターしてほしい。
Simonに宇宙の謎を解いたように私の再発見を伝えると、Simonが言った。そうだよJun, そんなスキルを教えるって、僕達がしている事は凄いことだよね。だからこの仕事が楽しいんだよ。それを忘れずに、これからも一緒にInforumを育てていこう、と。