皆さん、こんにちは。
福岡の国際交流と海外留学を非営利で支援するNPO国際教育支援機構スマイリーフラワーズの窪田です。
今日は、よく留学をご検討中の生徒さんから聞かれる「海外留学で得られるもの」について書きたいと思います。通常、海外留学で得られるもは?のといえば多くの方が「語学力」と答えられるでしょう。しかし、私たちは「語学力」は海外留学で得られるあくまで補足的なものであり 、それ以上に得られる大切なものがあると考えています。
私が考える「海外で得られる3つのもの」
1.コミュニケーション力
2.決断力
3.挫折力
もちろん、海外で得られるものはこれ以外にも沢山あります。ただ10年以上留学生を海外に送り出す中で、留学後の人生に繋がる経験にする為には、上記の3つが大切なのではと感じています。その一つ一つを解説していきます。
1.コミュニケーション力 = 非言語能力
「コミュニケーション力」=「語学力」と言われるかもしれません。もちろん語学力もコミュニケーション力の要素の一つであることは間違いないのですが、私の思うコミュニケーション力とは「非言語能力」だと考えています。非言語能力とは【言語が通じなくても意思の疎通が図れる力】のことを差します。
例えば海外では、どれだけ日本でその国の言葉を準備して行ったとしても、やはり完璧ではありません。その為、上手く言葉が通じない、伝えられないという状況が無数に発生します。そんな時にはジェスチャーや絵や物や表情を使ってどうにかコミュニケーションをとろうとします。更に言うならば、海外で世界中に友達をつくれる人は、決して語学が堪能な人に限りません。むしろ語学は片言でも、人柄、笑顔、優しさ、明るさなど、語学とは別の部分で秀でた人の方が大勢の友人が居たります。繰り返しますが、語学はコミュニケーション力の一要素に過ぎません。もちろん無いより有るに越したことはありませんが、より重要な事があるということを生徒には体感として得てきて欲しいと考えています。
2. 決断力 = 自分で決めて自分で責任を取るということ
日本で生きていると、親や周りに用意されたレールや、メディアや常識という名のもとに「こう在るべき」というすり込みによって、知らず知らずに【自分で決める】という機会を失っている気がします。そしてその機会の損失は後になって「親に言われたから」「周りがそうしたから」といった人生の言い訳をつくることになります。留学先では様々なことを都度、その場その場で自分で判断して自分で決めていかなければなりません。だからこそ、自分で決めたことに自分で責任を持つという習慣が持てるようになるのだと思います。自分の人生に言い訳をしない為に「自分で決めて自分で責任を持つ」ということを学んで来て欲しいと考えています。
3. 挫折力 = 挫折をプラスに変える力
日本の教育指針は如何に挫折をさせないかということに重点が置かれていると感じます。学生時代から失敗しない為の知識やスキルを詰め込み、人生も同じように挫折や壁を避けてやり過ごせると考えている人がいます。しかし実際にはそうでしょうか?社会人の皆さまであれば、多かれ少なかれ人生には失敗や挫折が付きもので、そしてその「失敗や挫折をどう捉えるか」によって、人生は大きく変わるということをご理解されていると思います。海外留学は失敗と挫折の連続です。その中で自分を磨き、挫折をプラスに変える力を身に付けることができれば、その後の人生に大きなプラスとなるでしょう。
まとめ.
私たちは、生徒が海外で多くのことに挑戦し、失敗や挫折を経験してそこから立ち直る経験を積んでもらいたいと考えています。それは、私たちが単なる語学を学ぶ為だけの「海外留学」を売っているのではなく、海外留学という機会を通じた人財を育成する為の「教育」を提供しているのだと自負しているからです。人生は出逢いで変えられます。これからも一人でも多くの生徒たちの人生を、より良く、よりタフに導いていけるよう励んで参りたいと思います!!